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オカクリエイティブスタジオには、竹製オカリナ「バンブリーナ」や身近な素材を使った手作り楽器を紹介する「バンブリーナ工房」と、ソックスや、段ボール、牛乳パックなどを使って制作したパペットを紹介する「ソックスパペット工房」そして、小学校の特別支援級など、子どもたちの学校生活の中から生まれたあそび歌を紹介する「あそびうた工房」の、3つの再生リストがあります。 これから、順次、動画をアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
バンブリーナとは?
バンブリーナは、竹製のオカリナです。オカリナとは形が違いますが、音域や演奏方法は、全く同じ。簡単に作れて、オカリナに勝るとも劣らない、竹の“素朴な音色”が魅力です。
バンブリーナは商標登録済み、竹製オカリナは実用新案登録済みです。
商標 登録第5384063号
実用新案 登録第3224996号
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バンブリーナの種類
右から、C管・D管・F管・G管・A管の順に並んでいます。最前列から、後ろに行くにつれて、1オクターブずつ、音が低くなっています。左の前から2つめの楽器は、まだ作りたてなので、緑色をしています。後列の大型の楽器は、オカリナで作ろうとすると、かなり大きくて重たくなるので、作るのも演奏するのも、少し大変です。
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バンブリーナの製作経緯と意図
私は、以前から、土粘土でオカリナを作る、独自の方法を考え、焼き上げた様々な形や音色のオカリナを使い、病院や福祉施設などで、演奏活動を行ったり、子どもたちの学習に取り入れたりしてきました。数年前、総合的な学習で、「新・竹取物語」と称し、地域素材である竹を活用した学習に取り組むことになりました。地域や全国の竹についての調べ学習をしたあとのまとめとして、竹とんぼや、竹製のペン立て、竹馬、竹箸など、様々な竹細工に取り組んだのですが、そのときに、オカリナを作る技法を、竹に転用できないかと考えました。
竹を使った簡単な竹笛は、今まで何度も作ったことがありますが、私が考えたのは、ただ音が鳴るというだけでない、演奏が出来る、本格的な楽器です。楽器の一番大切な部分は、音色を決定する、吹き口です。はじめは、オカリナの形にこだわって、いろいろな向きの吹き口を作ったりしましたが、試行錯誤を繰り返すうちに、よけいな物を、切ったりはったりせずに、竹の形をそのまま生かして作る方法を考えました。そして、接着剤を使わずに、楽器を仕上げる方法を見つけました。出来上がってみれば、オカリナに勝るとも劣らない、素朴で素敵な音色のする完成度の高い楽器が出来上がったのです。オカリナに比べると、丈夫で軽くて加工しやすく、何よりも、陶器ではないので、焼く必要もなく、落としても割れません。それでいて、オカリナでは、大きすぎて作成不可能な、低い音域の楽器も作ることが出来、今では、3オクターブ近い音域の、全ての調の楽器を作ることが出来、20年の7月に、実用新案の登録をいたしました。
「笛」という文字には、冠に竹の文字が使われているように、竹と笛は、古来から深い縁があったと思われます。「竹を割ったような性格」という言葉がありますが、竹の持つ性質が、楽器の重要な部分を作るのに、とても役立つことに気づいたとき、この時ほど、竹の持つ素材のすばらしさを実感したことはありません。
さて、そうなると、楽器の名称ですが、以上のようないきさつから考えると、竹製のオカリナですからとりあえず、「タケリナ」という名称を使っていましたが、すでにタケリナという言葉は、随所で使われているようなので、オリジナル性を出したいと考え、バンブー+オカリナで「バンブリーナ」いう名前で、23年の1月に商標登録致しました。
最近では、オカリナを、このバンブリーナに持ち替えて、様々なところで演奏活動を行っています。また、学校でも「バンブリーナクラブ」を作り、子供たちと楽しく作ったり、演奏したりしています。そうなってくると、私の性格上、オカリナの愛好家や、子どもたちに、このバンブリーナのおもしろさを知ってほしいと思うようになり、更には、教育活動の中にも位置づけられるかもしれないと考えて、このホームページを立ち上げることにしました。
このHPを通じて、竹の持つ素材のすばらしさを再認識しながら、楽しく、製作や演奏に取り組んでいただけたら幸いです。
2011年8月 岡 信行